現代の包装は、機能性を求めた包材の機能性追求に留まらず、包装廃棄物のリサイクル、食品ロス削減と数々の食品包装に関連した課題も叫ばれるようになってきています。
包装内容物という観点から見た食品は、その多種多様性ゆえに包装面では解決しなければいけない課題がたくさんあります。
食品という人間の生活に切っても切れない重要なものを扱うが故に、これら課題を一つ一つ解決してきたことで今日の食生活が支えられ、更に今までは食べることができなかった遠隔地の食材も入手できるようになったのも間違いありません。
また和食ならではという、繊細が求められる食材を顧客の満足のいくように包装し食卓に届けていくのも包装技術、食品加工技術あってこそなせる業と言えるでしょう。
包装とは、単にモノを包めばいいというだけでなく、食品にとっては健康への影響が計り知れません。
また、常にキッチンで食事の用意ができてダイニングで食事ができるともかぎりません。
そのような事情から生まれたのが「無菌包装」や「レトルト包装」という技術であり、ラミネート技術を駆使した複合包材により今まで無理であった食材などが一般家庭の食卓に上ることも可能となったのです。
従来では缶詰や瓶詰でしか保管できなかったものが、流通に乗せていけるようになったのも包材開発のおかげと言っても過言ではないでしょう。
更に日本発の「機能性包材」という文言も生まれてきました。
これからは環境にも優しい包材であり包装技術が求められる技術と言えるのではないでしょうか。