日本は容器包装リサイクル法のもとで、リユース、リデュース、リサイクルに代表される独自のリサイクル社会を作り上げています。分別収集されている使用済みPETボトルは、中国に高値で流出して再生業者の経営を圧迫しています。ダンボール古紙も中国へ高値流出していて、これが原因でダンボール企業に大幅減益をもたらしている。さらに、韓国に設置されたアルミ製品の回収、熔解センターの影響で、高水準で推移してきたアルミ飲料缶のリサイクル率が低下しています。消費者の理解と国内のインフラの精を尽くして集めたリサイクル材料がグローバル市場の中で、どんどん国外に流出してしまっているという事実。これらを競争原理に従うしかないと片付けてしまってもいいものでしょうか。日本もアップサイクルのビジネスモデルを積極的に取り入れて行くべきです。